2020年12月20日日曜日

コロナ禍での学生フォーミュラ活動を見るOBの思ったこと

この記事は学生フォーミュラの現役学生、OB、審査委員などの関係者によって12/1から25日まで一日一記事づつリレーしていくアドベントカレンダーです。

前回の記事は Yusuke Ondaさんの英語を勉強しておくんだ、という話でした。 (…のはず)


■まえがき

 世間はクリスマスですねぇ…

 きっと学F勢の皆さんには関係ない話…ですよね?!

 まさか聖なる夜にベッドでベンチ試験とか…やってないですよね?!

 いやリア充してくれて良いんですけどね、ただの僻みネタです笑

(去年のこの時期はリア充してたんだけどなぁ…来年こそは…!)

 ネタはここまでにして本題に入りましょうかね。


■コロナ禍での活動にたいして

 大会の中止や活動の自粛など、自分が現役の頃にはなかった事態が発生していますね。

 そんな中で奮闘している現役の皆さんには自分が経験しなかった辛さを経験している反面、自分が経験できたことを経験する機会が損なわれているのかなと思ってます。

 例えば大会が1年分スキップされて評価のタイミングが減ったこと、他大学とのFace to Faceの交流タイミングがなくなったことなんかは損なわれた機会じゃないでしょうか。自チーム以外の他大学の方々と仲良くなることで、知識を得たり一緒に考えたり、勉強会やらカースワップを実施して経験を得たりといろんなものを得ました。

 逆に、皆さんはこの環境下で”活動の仕方を見直す機会”を経験できるんじゃないでしょうか。

 「物は言いようってだけだろ!」と思うかも知れませんが、特に参加年数が長くなったチームは今まで積み重ねで”今まで通りやってればなんとかなる”ので、深く活動の仕方を見直す事はあまりないんですね。だからこそ、この”逆境を跳ね除けて多くの学びを得た経験”は必ず活きます。社会人になってからも多くの課題や逆境に直面します。それにどう対処するかは社会人になってからも重要な力なのです。

 とはいえ何をすれば良いかわからないという人もいると思うので、”こんなことを考えてみると良いんじゃないかな”というポイントを一人のOBとして書き連ねてみようと思います。


■全体を見渡して課題を整理してみよう

 コロナの影響で皆さん今までと活動環境が変わってきていますが、変わりっぷりはチームによってまちまちでしょう。しかし、その環境変化の影響をちゃんと見切れているか?対策はちゃんとできているか?が想定外の事態を避け、活動の質を大きく分けると思います。

 じゃあ具体的にどうすれば?となると思うので、こんなことをしてみてはどうでしょう。

 まずはメンバーみんなの意見や先輩、OBの力を借りながら

 ①これまで通りできる事

 ②これまで通りできない事

を整理してみます。こうすることでまず第一段階として問題点がある程度浮彫になると思います。

 そしてこの②について更に"目的はなにか?””どんな状態、アウトプットが達成できれば良いか”などを深堀していき、解決すべき課題を明確にしましょう。 

 課題が明確になれば、あとは頭をひねって解決に導くだけです(とは言えここもまた難しいんですけどね)。

 こういう広い視野から課題を整理して解決していくというのは、将来仕事をしていく上で大なり小なり役に立つ力ですし、学生フォーミュラ勢の強みだとも思うので是非身に着けてほしいなと思います。


■目的に立ち返り、多角的に何ができる?どうすればできる?を考えてみよう

 課題を整理するところに触れたので、次は解決策を練る段階に触れていきます。

 自分が解決策を練る時はまず目的に立ち返り、多角的に何ができるのか?どうすればできるのか?を考えてます。

 何か課題に直面したとき、同じ方向から見ていても課題は課題としてそこに存在してしまいます。そんなときは別の視点で考えてみると解決策が見つかることがあります。例えば”そもそもなんでやらなきゃいけないんだっけ?”という視点を持てば対処の必要が無いものかもしれません。ただし、よく注意しないと本来の目的から逸れてしまい、良い解決策にたどり着けないこともあるので気を付けましょう。と言っても目的から解決策を考えるというのはわかりにくいと思うのでたとえ話を。

 例えば同時に作業する人員が制限されていて製作が間に合わないといった課題があったとしましょう。

 目的がマシンを完成させることなのであれば、今まで自分たちで作っていたものを外注することで作業場での作業数を減らす。なんて策が出てくると思います。もちろんこれを達成するにはスポンサーの獲得と金の用意が必要になりますので、そちらの解決も必要になりますね。

 これが目的が自分たちで製作をして加工スキルを身につけることなのであれば、効率よく作業できるようにスケジューリングをして、それでも完成が遅れる分は諦める。といった策も取れますね。

 課題を深堀していく段階で、何を課題を解決するためには何を満たしていなきゃいけないのか?が見えていると、目的をもとに別の方向から解決策を見つけ出せるものはいくらかあると思います。

 もちろんどうしても解決できないこともあるでしょう。しかし、少しでも良い活動にしていくことはできるのではないでしょうか。


■コミュニケーションの取り方を考えてみよう

 ここではどのチームも抱えているだろう、コミュニケーションについて触れていきます。

 直接会うミーティングができない、合って何気なく話す時間が無くなったことのリカバリーの為にテレビ通話やチャットなどを活用しているチームが多いと思います。こういった直接顔を合わせないコミュニケーションで重要なポイントをいくつか紹介します。

 ①意識的にレスポンスする

 ②エクセルに書き出して整理する等して議論を可視化する

 ③伝えたいことは事前にまとめておく

 ④理解度や合意/非合意の確認をとる

 ⑤話す頻度を増やす

 ⑥会議しなくても状況がある程度わかるようにしておく

これらは在宅勤務下の某社でも意識的に取り組んでることですね。

 ①は話し手が話しづらくならないようにするため。反応が無いと自分の話が理解されているのか、そもそも聞いているのか等が分からない為非常に話にくくなります。これを防ぐためにも意識的にレスポンスをしましょう。

 ②は言葉だけでやり取りをしていると議論が空中戦に陥り、何を話しているのかわからなくなるのを防ぐためです。これは顔を合わせての議論でも重要なことですね。

 ③は言葉だけの説明ではなく、視覚情報をベースにして伝えることで情報伝達の質、理解度を高めることができます。

 ④は顔の見えないコミュニケーションで共通の理解しているのか、同意しているのか等が曖昧にならないようにするためです。

 ⑤は1回のコミュニケーションの質はどうしても下がるので数を増やすことでリカバリーをしてあげようということです。移動時間の制約がなくなる分、ビデオ通話などの回数を増やせるのではないでしょうか。

 ⑥は日程表やガントチャート、課題リストを共有して、お互いの状況をいつでもわかるようにしておくことでコミュニケーションが減った分を補うということです。

 これらの内いくつかは通常の活動に戻っても効率よくコミュニケーションをとる助けになるでしょう。

 コミュニケーションをしっかりとることはマネジメント系の仕事するようになって痛感しました。とくにこのコロナ禍でその重要性が増してきています。

 コミュニケーションとはなにか。必要な情報、課題を共有し滞りなくスケジュールを進める為に必要な基礎です。これが顔を見て会話できるのか、画面越しや文章でしかできないのかで情報量に大きな差が生まれ、課題が上がってこない、課題の解決が遅れるなど問題が出てきます。


■視野を広げる、疑問を持つ、考える、議論する、相談する

 最後に、学生フォーミュラで将来エンジニアとしてやっていくための力をつけたいと思って活動している方々の為に、こんなことを意識して活動に取り組めば、きっとエンジニアとしての素養が身につきますよというメッセージで締めくくります。

 自分が学生フォーミュラを通して得たもので、今自分の強みだと感じているものは、課題対応力とつながりの広さだと感じています。もちろんエンジンや車両運動の知見もそうですが、これらはそれを活かす業務に就かない限り活かす機会はあまりないのです。しかし、課題対応力なんかはどんな業務に就こうと何かしら課題を見つけてきて解決していくことになる為、非常に汎用性の高い有用な力です。

 また、学生時代に築いた横のつながりは今でも新たなつながりを生み、自分の経験値を高めてくれたり、相談相手を得ることができています(もちろん遊び相手も)。こういった繋がりが自分の人間的な厚みを増し視野を広げ、業務の内外で自分の生活を支えてくれています。

 この課題対応力やつながりの広さは大会で身に着けたものではなく、普段の活動を通して身に着けた部分が多いです。その為に自分が意識的行っていたのが、視野を広げること、疑問を持つこと、考えること、議論すること、相談することです。

 活動が制限されている中でも、こういったことを意識して活動すれば、大なり小なり社会に出てから役立つ課題対応力やつながりの広さを得ることができると思います。

  逆境を跳ね除け、優れたエンジニアに成長することをたのしみにしております。


プロジェクトマネジメント屋になってみて

 ■はじめに

 今回はマネジメント部署に配属されてから学んだ事、現役の皆さんにも知っていただきたいマネジメントのことを書いていきます。

 正直技術的なこと以外興味ないような人の方が多いと思いますが、そんな人にこそ読んでいただきたいですね。


■マネジメント屋の仕事はなんだ?

 マネジメントと聞くと、あれやれこれやれと命令を出し、人々を従わせることを思い浮かべる人が多いんじゃないでしょうか?自分もこの仕事に就くまではそう考えていました。

 現在の業務に就いてから3か月たったある日、上司に「マネジメント屋の仕事はなんだ?」と問われました。

 自分は思っていた通り「人、モノ、金を管理し目標を達成していくことです」と答えました。これに対し上司は「それも仕事だが、本質はそこじゃない」と返してきました。

 正直その時は何が言いたいのかわからず、その直後から任されていた新制御アイテムの開発が大きな壁にぶつかり、担当車両の大きな開発の節目を迎え、メンタルが死にかけてたわけですが、あれは本格的に業務が始まるから考えてみろという事だったんでしょうね。


■個人力の限界とやるべき事への気づき

 そしてその日から半年後、上記の課題を乗り越えたとき気づいたんですね。”数ある課題を自分の力だけで解決するのは不可能である”と。そりゃ各分野の専門家として何年も業務を積んできた猛者たちに敵うわけもなく。しかし、「では自分の仕事はなんなんだ? ただ会議を設定して議事録書いて、統括責任者に状況報告して、金と工数を管理するだけか?」と悩むことになりました。そんなの面白くとも何ともねぇやと腐ってたのも正直なところです。

 とはいえそうやってふてくされてても仕方がないので”なにができるか”と考えながら業務にあたった結果見えてきたことがあります。それは、

”各分野の専門家たちのモチベーションを高め、力を借りる”

”スムーズに業務に取り組めるよう障害を取り除く”

”目標達成の為に各人のベクトルを近づけていく”

です。これを上司にぶつけたところ、一皮むけたなとニンマリしてらっしゃいました笑

 マネジメントとは何ぞやといった話はここまでにして、この後はこんな事してみると良いよ適な話をしていきます。


■開発をスムーズに滞りなく進める為に

 開発をスムーズに進めるにはまず、”何が起こっているのか?を簡単に把握できるように、課題と日程、状況を見える化”していきます。

 何か問題があった時、それを早期に見つけ出して対処することが日程の遅れを防ぎますし、”知らず知らずのうちに爆弾を抱えたメンバーが病んでいく”といった状況も防げます。また、お互いの状況を把握していれば日本人特有の”俺は頑張ってるのにあいつは…!”というのも多少防げますよね。

 ではどうやって見えるかしていくか。まずは大会までの1ループでのルーティンでやることのリスト(上級生が作ってあげると良いでしょうね)と開発課題をTodoまで分解したリスト(みんなで相談しながら作ると良いでしょうね)を並べて、”このチームがこれから取り組むタスク”を明確化しましょう。後は大会というケツは決まっているので、どんな日程でやっていくかを考えていきましょう。この時のリストはなるべく細かく作っておいたほうが状況を把握しやすいです。これらの情報をまとめるのにガントチャートとか使うと便利でしょう。

 これで課題と日程が見えるになりますので、あとは各タスクについて課題の有無や結果、状況報告をするようにすれば進行状況は一目瞭然ですね。

 こういった情報をまとめるのは非常に大変な作業になりますが、一度苦労すればあとが楽になるので頑張ってみましょう。

 進行状況が見えるようになったら後はマネジメント屋の腕の見せ所です。日程遅れが生じそう、または遅れているものに対してどんな障害があるのかを抽出し、チームで解決するように働きかけてリカバリーする事がマネジメント屋としての仕事です。(チームで解決して乗り越えようという気概を持ったチームにしておくことも大事ですね)

 ありがちな担当者を叩くことで何とかさせるという手法は、チームの雰囲気を悪くしメンバーも減り日程も遅れ目標達成から遠のくという悪でしかないです。

 

■なぜ日程が遅れ、メンバーのやる気が低下するのか

 日程の遅れは「そもそもの計画が甘かった」というのも往々にあるのですが、こればっかりはやってみないとわからないということも多いのでここでは割愛します。

 それ以外の要因の一つは「課題が発生しているが解決できない状況にある」というメンバーを放置してしまう事にあるかなと。

 例えばなかなか設計が完了しないメンバーがいたとして、そのメンバーが抱えている課題が本人だけで解決できないもの(たとえば強度計算の仕方がよくわからないとか)だとしたら、いつまでたっても設計が完了せず、半端なものを遅れた日程で出すことになり、チームへの申し訳なさで本人はやる気を失いメンバーが減るという負のループに入ります。

 しかしそこで誰かが手を差し伸べ、課題を解決(強度計算の方法教えるとか)ができれば日程遅れも生じずチームワークも生まれ、ちゃんと設計されたものが作られることになりますよね。マネジメントとはこういうことです。だから課題と日程、状況を共有することが大事なんですね。


■おわりに

 今回はマネジメントの話をかきました。学生フォーミュラというと技術的な側面に目が行きがちですが、こういったマネジメントが良いチームをつくり、良いマシンを造ることにつながるのではないでしょうか。

 コロナ禍でお互いの状況がつかみにくい今こそこういったところ詰めてチームとしての土台をしっかりさせると良いんじゃないかなとおじさんは思いました。

 書ききれていないこともいろいろあるので、聞いてみたいことがあればYSNに話しかけてくださいな。


THSⅡとe:HEVとe-POWERの話

 

この記事は学生フォーミュラの現役学生、OB、審査委員などの関係者によって12/1から25日まで一日一記事づつリレーしていくアドベントカレンダーです。

前回の記事はひらやさんの 車両運動の勉強をする時に注意するべきことでした

■はじめに
 今回は学Fだと触れる機会の無いHEVシステムについての話をします。題材は国内3大HEVシステムであるTHSⅡ、e:HEV、e-POWERで、それぞれの特徴や思想(e-POWER以外は予想ですけどね)なんかに触れていきます。
 正直HEVなんで全く興味のなかった領域なので「そんなもん興味ねぇ!」て人も多いかとおもいますが、今後HEVの比率は増えていく予定ですので、一つの入り口になればいいかなぁと思います。

■各システムにの構成と特徴について
 各システムの構成概念図と特徴を書くとこんな感じかなと↓
■諸元から見る各システム
 下記は、競合車と言われがちな3台についての諸元を書き出したものです。ここから読み取れる各社の差を見ていってみましょう。

 ポイント① エンジン出力とバッテリサイズ
 まず使用エンジンを見るとFITのe:HEVだけが直4を使っており、出力も最も高い。またシリーズ走行を基本とするe-POWERと比較すると強電バッテリに差がありますね。これはe:HEVではエンジンで発電した電力をモーターですぐ使い、シリーズ走行の比率を高く設定しており、e-POWERはEV走行を基本としており、バッテリ出力が足りないときにシリーズ走行をするという思想の際があるように見えますね。

 ポイント② 駆動モータの差
 次に駆動モータの差を見てみると、THSⅡだけ小さいモータを使っていますね(T社,H社はモータいろいろ持ってるので一概にTHSⅡが皆そうってわけでもないです)。THSⅡについては駆動用のモータだけでなく発電用のモータとエンジンからいつでも駆動側に出力を出せる(エンジンを始動するタイミングは別)為、ある程度パラレルモードの比率を高くしているのでしょうね。
 
 ポイント③ パラレルモードの有無
 今回の3システムでe-POWERのみがパラレルモードがありません。複雑な機構を持つことを嫌ったためですね。その割に思いですが。
 ではなぜ嫌ったのか、ただでさえ重いのにこれ以上重くしたくない、コストを上げたくないというのもあったのでしょうが、発電機付きのEVとして、EVライクの走りに拘る為が強いでしょう。いつどこからアクセルを踏んでもシステムの動作状態遷移に邪魔されることなく駆動力発揮するためには、例えば直結クラッチを解除するのを待たなければならないというのは嫌なわけですね。

 まとめると、EV・シリーズ・パラレルを目まぐるしく移り変わり燃費の良い走りを実現するTHSⅡ、シリーズ走行の頻度を高めて条件がそろった時だけパラレル走行をするe:HEV、EVライクな走りを実現するためにバッテリーをよく使うe-POWERといったところでしょうか。

■乗ってみた感想
 ここからは完全に個人の感想ですが、それぞれ乗る機会があったのでその時感じたことを。
 THSⅡはTHSⅡの走りをなるべく違和感なく受け入れてもらうような作り込みを感じました。
 e:HEVはシリーズハイブリッドながらコンベ車のような動作(エンジンの動作や駆動力の出し方等)で、今までの車に慣れ親しんでいる人に受け入れてもらいやすいように(お客様にもこだわりが強い人が多いからかな?)
 e-POWERはEVライクな走りの為に加速のつながりや、エンジンの動作をなるべく気づかせない方向にシフトしているように感じますね。

■終わりに
 HEVシステム自体もそうですがモーターという駆動力制御の精度が高いものを得たことで、どんな乗り味にするか?が勝負所になってきているなと感じます。
 その入り口としてHEVシステムって意外と面白いぞとなってもらえたら幸いです。




2020年12月6日日曜日

S社からN社への転職について

  この記事は学生フォーミュラの現役学生、OB、審査委員などの関係者によって12/1から25日まで一日一記づつリレーしていくアドベントカレンダーです。

前回の記事はWDさんの「赤字から学F始めてみた件」です。


■はじめに
 今回は関東のS社からN社への転職の際、何を考え、どんな活動をし、なぜN社を選び、今何を思うのか、について話をします。

■何を考えたか
 社会人3年目になり、仕事にも慣れてきたころ、ふと”自分のやりたかったことができているか?”という振り返りと、”改めて自分のやりたいことは何か?”を考えました。
 そして今のままで自分のやりたいことを達成できるのかも合わせて考えたとき、”まだ身が軽いうちに転職してみよう”となりました。
 ちなみに自分のやりたかった事とは、PUの出力特性で安心と愉しさを提供するという漠然としたものでした。そして3年間の社会人生活で自分のやりたい事は”乗って気持ちのいい動力特性を導き、乗り手に感動を届けること”となりました。より具体化されてきたということですね。
 そして自分が当時やっていた業務はエンジンフリクションに関する研究開発。これはこれで楽しかったのですが、PU性能への貢献が小さいこともあり、シミュレーションを活かしてPUの理想特性を考える、性能計画業務がやりたいとなったわけです。

■どんな活動をしたか
 転職活動を始めるにあたってまずやったのは自分が何をしたいのかを明確にすること、イベントに参加して業界の流れを知る事。そして各企業の求人でマッチしているものがあるかを探すことです。ちなみに求人については転職アプリで探していました。
 転職サイトの登録したりするとエージェントがついたりしますが、自分は書類の添削程度にしか使わなかったですね。非公開求人とかあんまりですし、業界の小難しい話になると理解してもらえず、あまりいい求人を提案してくれなかったですね。
 もちろん人によりますし、書類の添削だけでもかなりありがたいですけどね。
 気になる求人があったらまず書類審査を受け、面接に進みますが、新卒採用と中途採用ではこの辺りで差が出てきます。
 中途採用時は業務ポジションを特定して受けるので、その業務を任せられるだけの力があるか?という視点で見られます。業務を任せられるかどうかはものによって専門知識があるかで見られる場合もありますが、それ以外の業務遂行能力、課題対応力があるかも見られます。また、社会人3年目までは第二新卒として見てくれるところもあります。これも社会人3年目時点で転職しようと思ったポイントの一つですね。

■なぜN社を選んだか
 結論から言うとN社だからで選んだわけではなく、自分のやりたいことができそうだったからです。
 自分が採用されたポジションはパワーユニットの性能、コスト、日程を管理し、必要に応じて課題を解決していくというものでした。そしてパワーユニットの性能検討も業務内容の一つだったため、自分のやりたいことができるところは魅力でした。逆に、マネジメント業務には苦手意識が強かった為、転職してからしっかり業務をこなせるかという点はとても心配でした。
 しかし、面接を担当した現上司の「君なら絶対できる!」という言葉を信じてみようと思い内定を受託しました。

■今何を思うか
 転職してまず思ったのは、「業務内容はちゃんと理解するまで聞いておけばよかった」です。一度受けた説明でなんとなく業務内容を考え、やりたいことができそうだと思って転職をしましたが、実際の業務は想定していたものと異なり、「せっかくやりたいことがあって転職したのにやりたいことができない」という事態に陥り正直失敗したなと思いました。
 そして今重要性を感じているのは、「何気ない話ができる相手持つこと」と「素直に質問する勇気を持つこと」ですね。
 やはり慣れない環境でストレスが溜まります。それを吐き出せる先があることは精神状態を保つために必要だなと強く感じました。だからこそ「何気ない話ができる相手を持つこと」が重要だと思いました。
 そして新しい会社に入ればわからないことに囲まれます。そんな時意地やプライド、恐怖心から聞かずにいるとドンドン状況が悪化し、非常につらい状況に陥ります。だからこそ「質問する勇気を持つこと」が重要だと感じました。
 この辺り新しい環境に入った学F新入生や新社会人にも通ずる話かなと思います。


以上、自分の転職に関する話を適当に連ねてみましたが、誰かの参考になればと思います。
 



2019年12月15日日曜日

学生フォーミュラを愉しむ



皆様お疲れ様ですYSNです。


この記事はは学生フォーミュラの現役学生、OB、審査委員などの関係者によって12/1から25日まで一日一記事づつリレーしていくアドベントカレンダーです。
前回の記事はりくるーとのわかるようでわからない計測のはなし
でした。

今回は「学生フォーミュラを愉しむ」という題材で書いていこうと思います。

「設計で忙しくて全然たのしめてねぇわ!」って人も生き抜きに読んでみてくださいな。

この話のキーワードは目的意識自主性チーム愉しむです。

■人生を愉しむ為に学生フォーミュラを愉しむ

 突然何を言い出すのかと思う人もいるかと思いますが、現役の学生フォーミュラ勢に一番伝えたいことはこれなのです。
 自分の歩む人生を自分で決め、納得感のある人生にするための力を学生フォーミュラを愉しみながら身につける。そんな意味合いです。
 自分の歩む人生を自分で決め、納得感のある人生にするためのとは、
  1,対処すべき課題を見極めてそれを解決し、新しい価値を創造する力
  2,自分を正しく見つめ直し、進むべきと思った道へチャレンジする力
の大きく分けて二つのことを指します。
 1はどんな業界に行っても必要とされる力なので、これを磨き上げればどんな仕事でも任せられる人財になる。逆に言えばどこからも欲しがられるので、仕事を選べる立場になれるわけです。
 2は「そもそも自分ってどんな条件がクリアされれば納得感のある人生になるのか?」という自分のありたい姿を見つけ出さなければ納得感のある人生にはならない。そしてそれを実現するために積極的に動かなければ何も変わらない。だからこの力が重要なんですね。
 学生フォーミュラを愉しむという方に話を戻しましょう。
 そもそもさっきから楽しむじゃなくて愉しむって書いてるけどなんなんだ!って思う人もいるかと思いますが、ちゃんと訳があって使い分けてます。
 「楽しい」とは単純に遊んで楽しいとかそういう類です。
 「愉しい」とは、もう少し心の底から「良いなぁこれ」ってなるようなことを言っています。例えば「自分の成長を実感する」とか「目標を達成する」とか「良いチームプレーを発揮する」とか。そして、大半の人間は目的が達成されたときやそこへ近づいていることを実感したときに愉しいと感じるのです。
 何となく話が見えてきましたかね?「自分の歩む人生を自分で決め、納得感のある人生にするための力を身につけること」を目的として、学生フォーミュラを通してそれを達成していけば愉しくなるってことです。そしてこれを実現する上で最も重要なのは、何の為に、何を得るために活動に参加するのかという目的意識と自らそれらを獲りに行く自主性、必要な壁を越えていくメンタル、そしてチームです。

■学生フォーミュラで身につく力

 目的意識を明確に持つために、学生フォーミュラで得られる物って何があるのか?について触れていこうと思います。もちろんここで書くことがすべてではないですが、自身の経験上大事だなと思ったことを中心に書いていきます。
 まずおさらいですが、自分の歩む人生を自分で決め、納得感のある人生にするためのとは、
  1,対処すべき課題を見極めてそれを解決し、新しい価値を創造する力
  2,自分を正しく見つめ直し、進むべきと思った道へチャレンジする力
の大きく分けて二つだといいましたね?
 これらを分解していくと、課題対応力、価値創造力、リフレクション(自分を見つめなおす事)する力、チャレンジする力となります。
 このうちリフレクションする力以外は、意識して学生フォーミュラをやっていれば身につくはずのものです。特に課題対応力とチャレンジする力はめちゃめちゃ鍛えることができます。もちろん真面目にやらなきゃ身につかないですけどね。
 ここで、課題対応力とは?というところをもう少し深堀してみようと思います。
 課題対応力とは、対処すべき課題を明確にして効果的に対処していく力のことです。その為には多くの情報を収集整理して真因課題を判断し、論理的に解決策を考えて、必要に応じてコミュニケーションをとり、チームで解決していくといったことが必要になります。つまり、これらを要素に分解すると、情報収集・整理力、真因を見抜く力、判断力、論理的思考力、コミュニケーション力となります。ここまで分解すれば何となくイメージできるようになってきたかなと思ってます(というかこれ以上深堀していったら読むのつかれるよね)。もし、この辺についてもっと詳しく聞きたければTwitterでもLINEでも面直でも聞きに来てください。(学FのOBOG忘年会とかチャンスだよ!!)

■目的意識と自主性、チーム

 ここまで読んでみていかがですかね?
 学生フォーミュラでどんな力が得られるのかとその価値について書いみたつもりですが、そろそろ目的を明確にして活動を見直してみようかって気になってきましたかね。
 どんな力も目的意識をもって取組まないと得られないし、自主的に自分の考え方を、環境を変えていかないと何も変わらないんですよね。
 そして、学生フォーミュラがクッソ忙しいことは大体どこも一緒だと思うんですよね。そんな忙しい環境をただ文句を言ってイライラするだけで終わるくらいなら、大変だけど愉しい✌('ω'✌ )三✌('ω')✌三( ✌'ω')✌って思える方が良くないですか?
 その為の鍵になるのって目的意識と自主性を持って取り組む事と、同じ志を持ったチームをつくりあげる事だと思うんですよね。完全に経験談ですけど。
 しかも、そもそも「チーム」って同じ目的をもって行動する集団のことなんですよね。
 合致度はどうあれ共通の目的をもっておくことってチームとして本当に必要な要素なんですよ。それ次第でお互いを潰し合うことも高め合うこともできるんですよ。
 さらに、2011年から学Fを見てきて、生産性の無い文句や愚痴を言ってる”だけ”のところって大体そこがあやふやなんですよね。目的が違うからお互いの意見の意味が分からず無駄な摩擦が生まれてギスギスして…っていう。そんなチーム絶対面白くないじゃないでうすか。
 目的が同じなら無駄な摩擦が全くないかといわれるとそれはコミュニケーション力に依るところも大きいので何とも言えないですが、少なくとも、価値ある衝突や摩擦=切磋琢磨は生まれる。これは実際自分も現役時代に体感したので間違いないです。
 ここまで聞くと、目的の統一感があるチーム(=あるべき姿のあるチーム)とないチーム、どっちがいいかって何となく見えてきません?

■学生フォーミュラを愉しむ為のチームビルディング

 では、チームのあるべき姿をつくる為に何をすべきか?というところに踏み込んでいきましょう。自分がいつも研修でやるのは、
 Step1:各メンバーの目的を明確にする
 Step2:全メンバーの目的を、ニュアンスの微妙な違いまで含めて整理する
 Step3:ディスカッションする
 こんな感じでメンバーがどんな目的を持っているのかを整理し、それらを満たせるようなチームのあるべき姿を決めていきます。
 この最後のディスカッションが本当に難しいんですよね。ポイントとしては、曖昧な言葉の定義を明確にする事と、頭ごなしに否定しない事、腹を割って話す事。特に腹を割って話すのはとても大事。意見をちゃんと出さずにいて、決まってからウダウダ言われると話し合いの時間の意味がなくなるし、全員の納得感のある結論に至らない。納得してない目的なんてあってもやっぱり無駄な軋轢を生む要因となってしまって意味がない。
 もう一つ、難しさとしてあるのが目的を統一できないということ。目的は必ずしも一つである必要があるわけではないけども、真逆の意見が出てくることもある。そういう時はうまい折衷案を探るしかないがこれもまた非常に難しい。
 しかし、チームのあるべき姿が明確になれば現状とのギャップからやらなければならないことが明確になり、モチベーションアップにもつながる等メリットもたくさんあるので、ぜひトライしてみてほしい。
 超個人的な意見を言うと、そもそも学生フォーミュラって優秀な人財を社会に送り出す為の教育プログラムなわけだから、優秀な人財として必要な能力を身につける事ができるチームにしていくことがあるべき姿なんじゃないの?とは思う。じゃ優秀な人財ってなんだ?って考えると対処すべき課題を見極めてそれを解決し、新しい価値を創造する力を有している人のことなわけで。そしてその中でも特に課題対応についての必要な能力を身につける機会が学生フォーミュラにはたくさん転がっている。そして課題対応力のすべてのベースとなるのは論理的思考力なので、「論理的な根拠を明確にもって行動するチーム」があるべき姿なのかなって。唯一無二の答えだって言ってるわけじゃないからね!あくまで例として。

■チーム改革の話
 
  思想的な話ばっかりでつまらんと思うので、現役時代の話をしておこうかなと。
 内容は入部してから「チームを変えてやろう」と思い実行していくまでの話です。
 まず、「チームを変えてやろう」と思ったキッカケから。
 自分が入部したときのチームは、発言すべき場でちゃんと意見を言わないクセに後から裏でグチグチ文句を言うギスギスしたチームで、設計に関しても「よくわからないからとりあえずこのままで」か、「特に根拠はないけど何となく形変えるわ」みたいなことが当然のように行われているチームでした。
 そこで思ったのが、「そんなんチームでも無ければ設計でもないじゃん!!」ってことです。なぜよくわからんものを嫌々造って人を乗せて、壊れたり性能でなくてつらい思いをしているのか?到底理解できませんでした。
 そこで、せめて自分の担当した部品だけはちゃんと明確な根拠をもって設計してやろうと思い始めて吸気のCFDを死ぬほどやり込みました。終電で帰って始発で来る。寝る時間は計算待ちの間だけ。移動時間はエンジンや吸排気系の勉強をひたすらする。そんな生活を半年くらい続けるくらいに。(余談だけど、CFDと実機のコリレーション取ってなかったから結局自信をもってこうだ!っていえるところまでは至らなかったんですけどね)
 そんなことを思いながら迎えた大会で事件が起こります。
 2012年大会のアクセラ一本目終了直後のエンジンブローです。たまたま運悪くそのタイミングで壊してしまったなら仕方ないと思えたのですが、一つ重大な問題がありました。それは、エンジンが壊れることが予見できていたのです。
 大会前のモテギ試走会の後、エンジンから今までに無い音が聞こえ始めました。以前にも似たような音を聞いた後、カムシャフトが焼き付くという経験をしていたので、自分は”これは大会中の高負荷でぶっ壊れるな”と思ったわけです。
 しかしそれを先輩に進言しても、「デザインボード作ってて忙しいから」「エンジン載せ替えたら電装が壊れるかもしれないから」などと言って取り合ってもらえず、終いには逆切れされる始末。「せめて、予備のエンジンを持っていこう」といっても「予備エンジンを積むスペースはない」の一点張り。(結局大会中にYNFP様から借りたエンジンと、大学から急遽持ち込んだエンジンの3基を持って帰ってきたんですねよね)
 そして大会中に案の定ブロー。完全に上級生の判断ミスだったと今でも思ってます。
 そこで気づきました。「チームを変えなければ満足のいく活動にはならない」と。
 大会後、自分なりにこのマネジメントミスを起こした要因を考えた結果、「メンバーが腹を割って話せていない」「チームとして目指す先が統一されていないから無駄な摩擦が生まれ意見が出なくなっている」という結論に至りました。(課題形成ですね)
 ではこの課題を解決するためにどうするか?ちょうどこの大会後からリーダーの代になることもあって、「チームの目指す先を統一しよう」と考えて、統一しやすい目標として「勝ちを目指すチームにしよう」ということと、「ロードマップを立てて計画的に知見を増やして強いチームにしよう」という提案をしました。
 この提案は一旦は受け入れられたのですが、現状に慣れきってしまいモチベーションも無くしてしまったメンバー達は現状を変えていこうとはなかなかならず、誰からも協力を得られませんでした。(立ち回り方も悪かったと今は反省してる)
 そして自分がリーダーとして迎えた代が終わったころに気づいたのです。「意識が固まってしまったメンバーを変えるのは難易度が高すぎる」ということに。
 ではどうするか?意識がまた固まっておらず、モチベーションを高く持っている新入生の内に意識づくりをしようとなったわけです。
 そんな時入ってきたのがSHIBA-4が総合2位を獲得したときに4年生として入ってきた代です。
 彼らに何をしたのか?基本的には目的意識の統一と腹を割って話す環境づくり、モチベーション維持の為に発破をかけるといったことです。
 当時は競技である以上誰しもが望むであろう、”勝つこと”目的として据え、その為に今何をするか?を考えさせました。(今としてはこちらから誘導しすぎた事と勝ち方まで統一しなかった為に自分の思っていた姿とは若干ズレた事を反省している)
 これが功を奏したのか彼らは火が付いたように活動に取り組むようになり、今までの新入生に対する不満は減りました。
 そこから次の代、次の代と同じようなことをして、チームとしての目的にある程度芯が通ってきた結果、あの順位に結びついたのかなと思います。もちろん彼ら自身の頑張りが一番効いてますけどね。
 自分がチームを変えていった流れはこんな感じです。この間にもちろん研修を変えた後の代との衝突はたくさんありました。
 特に某ドライバーとは面と向かってもLine上でも、Twitterでもバチバチにやり合ってたと思います。しかし目的は同じなので、お互いの気づきや成長につながり、仲が悪くなるということは無かったです。もちろんほかのメンバーともそうです。パワトレを主導したK君とは面と向かってだけだったので外の人はあまり知らないと思いますが。
 そんな経験をして、これこそ切磋琢磨だな!と実感しましたし、6年間の学生フォーミュラは愉しかった!と思って終えることができました。
 とはいえ、思い通りにならなかったことがあります。それは、自分のやってきたチームビルディングが引き継がれなかった事、定性的に速いマシンをセンスで造り上げることはできるようになったが、定量的に速いマシンを目指すところには至れなかったことです。
 定量的に速いマシンを造ろうと思ったら膨大な知見が必要です。そしてそれは何年もかけて積み上げていかなければたどり着けない領域だとも思っています。

■出力特性について

 急に技術的な話になりますが、こんな話もしておいた方がいいかな?と思ったので。
 これは自分もやりきれなかったところなので答えがあるわけじゃないのですが、もし今の現役勢で自分のいっていることが理解できて、もうその領域は超えたよ!って人がいたらぜひ話を聞かせてほしい。探求欲求が満たされなくてムラムラしてるので。
 まずVプロセスでコンセプトから車両目標に落とし込んで、システム目標に割り当てますよね。その時の出力特性目標ってどうしてます?
 自分が現役の時の結論は低回転のトルクはたくさんあったところで、タイヤで使い切れなったら意味ないから、その分を高回転のパワーにまわせば効率上がるやんてことです。
 そこで、開度毎のトルク特性マップを作ったうえで走行ログとドライバーコメントを組み合わせて、ドライバーが加速しようと思った時、どれだけアクセルを開けてタイヤにトルクを伝えているか?に着目しました。
 その結果、例えば4発の5~6000rpmあたりのトルクってそんなに使ってないし、それより下はもっと使ってないってことに気づいたんですよね。
 だったらその分上でパワー出した方が良くない?とくに4発なんてもっと上で使うこと前提のエンジンだしって思って自分なりに目標出力特性線を引くところまではやったんですよね。
 この時の線は、実際に使っていたトルクをアクセル開度80%くらいで達成できる事という前提で引きました。しかしこれを実現するまでにはいたらなったので、その先を見た人は是非どうだったか教えて欲しい!っていう話でした笑

■最後に

 やっぱり学生フォーミュラって時間は取られるし忙しくてイライラしやすいしそのせいでメンバーと衝突したりするしでめちゃくちゃ大変なんですよね。
 でもその大変な中で、最大限自分を成長させて自分のありたい姿を達成していくためには越えていかなければならない壁がある。その壁を越えていくためにもチーム環境ってすごく大事だと思うんですよね。
 ちゃんと目的をもって定量的にマシンを造り、長期的に成長を続けられたチームは得られる知識レベルも思考レベルも段違いに高くなると思います。
 そんなチームが国内で増えていってくれれば、自動車業界、モノづくり業界の未来は明るいのかなと思ってます。

以上、長すぎるわ!と思った人もいると思いますが、これでもまだ伝えたい事の半分くらいしかかけてないです笑
文才が欲しいですね。

こんな話を招待してくれたチームではしているので、興味あれば声かけてください。
金銭的に行ける所ならどこでも行きますよ!